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進化経路が異なる3つの生殖隔離機構が存在する短翅性バッタの集団間の隔離構造の解明

研究課題

研究課題/領域番号 17K07521
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 生物多様性・分類
研究機関北海道大学

研究代表者

菅野 良一  北海道大学, 農学研究院, 農学研究院研究員 (00648826)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワード性的対立 / 拮抗的共進化 / 隠蔽的雌選択 / 生殖隔離 / 種分化 / 地理的変異 / 地理的分化 / 進化生物学 / 進化生態 / 行動生態
研究成果の概要

サッポロフキバッタの雌の交尾コストを低減すると考えられる行動に交尾拒否と精子排出があるが,それぞれの発達の程度は集団によって異なっていた.精子排出は拒否力が弱い集団の雌にのみに進化してきたと考えられてきたが,拒否力が強い集団の雌にも潜在的に備わっている能力である可能性が示唆された.雄は拒否行動を制する交尾活力や輸送する精子量の増加といった,自集団の雌への対抗適応を遂げている事が示唆された.交尾活力が弱い集団の雄には,拒否力が強い集団の雌との交尾がコストになる事も明らかになった.また,新規獲得形質が野外において集団中にどのように浸透・拡散していくか,検証できる可能性を持つ集団を見出す事ができた.

研究成果の学術的意義や社会的意義

サッポロフキバッタは北海道に広く分布する種だが,交尾行動において集団によって異なる進化を遂げていた.普通種であっても,遺伝的な交流が制限されれば,その集団が経験してきた歴史を反映した独自の進化を遂げている可能性がある.これまで実験に使用してきた集団の中には開発等で絶滅してしまった集団もあり,その集団独自の行動を再確認する事はできなくなった.普通種における遺伝的多様性保全の重要性が改めて示された.

報告書

(6件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 2018 実施状況報告書
  • 2017 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 備考 (1件)

  • [備考] ゲノムダイナミクス研究センター令和3年度利用報告書

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書

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公開日: 2017-04-28   更新日: 2023-01-30  

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