研究課題/領域番号 |
17K07559
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生態・環境
|
研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
堂囿 いくみ 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (70462489)
|
研究分担者 |
牧 雅之 東北大学, 学術資源研究公開センター, 教授 (60263985)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 地理的クライン / 繁殖干渉 / 形質置換 / 送粉生態学 / マルハナバチ / 送粉 / 地理的変異 |
研究成果の概要 |
イヌヤマハッカ(シソ科)にみられる花筒長の地理的なクラインが,同属別種との繁殖干渉が要因であるかを検討した。その結果,異種花粉が結実を妨げるという繁殖干渉が検出された。異種との花筒長差が小さく,同所的に生育するような集団では,異種花粉の受精が妨げられ同種交配が優先している可能性が示唆され,自種花粉選好性の形質置換が生じていると考えられた。また,地理的なクラインは遺伝的に分化した2つのグループが2次的に接触したことによってもたらされたことが示唆され,繁殖干渉の影響に加え,歴史的要因の重要性が示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生物形質に地理的なクラインがみられることはよく知られており,気候適応の例は多いが,種間相互作用が要因となっている例は極めて少ない。結果,種間相互作用と遺伝的に分化したグループの2次的接触によって地理的クラインがもたらされた。異種との共存メカニズムが明らかになり,生物多様性の理解に貢献するものである。
|