研究課題/領域番号 |
17K07567
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生態・環境
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
山田 俊弘 広島大学, 統合生命科学研究科(総), 教授 (50316189)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 熱帯雨林 / 熱帯林 / イノシシ / 森林荒廃 / 農地 / アブラヤシ園 / 生態学 / 森林動態 / 野生生物 / マレーシア / 東南アジア / 自律 / 生態系修復・整備 |
研究成果の概要 |
本研究では(1)熱帯林の破壊・劣化の脅威である、ケモノによる熱帯林の更新阻害問題の認識と、(2)熱帯林を取り巻く人の社会・経済構造の変化がその根本原因にあるという仮説の検証、そして(3)この脅威構造の一般化を通し、自律的な熱帯林劣化の解決に向けた対処方法の設計・提案を行うことを目指した。研究期間中の現地調査により、野生のケモノ、特にイノシシによる森林劣化とイノシシの個体数増加の原因となっている人の社会・経済構造の変化を明らかにすることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究が明らかにした、マレーシアの山村域の過疎・高齢化は、マレーシアをはじめとした熱帯林をもつ途上国が共通して抱える問題である。パソ保護林で起きている社会・経済構造変化に起因するケモノ(イノシシ)による熱帯林の更新阻害問題は、今後、世界中のどこで発生してもおかしくないということである。その歴史の特異性から当問題がいち早く発生したパソ保護林を調べることで、今後、世界中のどこでも起こり得る熱帯林のケモノによる自律的な破壊・劣化の問題を認知することが、この問題による森林劣化を回避するために必須である。
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