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半空洞化した森の大型種子を散布する小型サイチョウ類の生態系機能の解明

研究課題

研究課題/領域番号 17K07569
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 生態・環境
研究機関石川県立大学

研究代表者

北村 俊平  石川県立大学, 生物資源環境学部, 准教授 (60549674)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
キーワード種子散布 / 種子食害 / サイチョウ / 空洞化 / 大型鳥類 / 生態系機能 / 熱帯林 / カオヤイ国立公園 / 口幅 / 果実サイズ / 種子サイズ / 森林の空洞化 / キタカササギサイチョウ / カオヤイ / アグライア / Aglaia / Canarium / 種子散布ネットワーク / 散布制限 / 更新制限
研究成果の概要

タイのカオヤイ国立公園に生息する4種のサイチョウ類を対象として、大型種の種子散布者としての生態系機能を人為的攪乱の影響を受けにくい小型種キタカササギサイチョウの代替可能性について検討した。群集レベルの調査(のべ果実種数と主要樹種での食性重複度)では、小型種が大型種の種子散布者としての生態系機能を代替することが可能であると考えられた。一方、樹種レベル(大型種子をもつAglaia spectabilisとCanarium euphyllumにおける有効性)では、小型種のみでは、種子の持ち去り量や種子散布距離が大幅に減少し、有効な種子散布者としての機能を代替できない可能性が高いと考えられた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

キタカササギサイチョウは、アジア熱帯に生息するサイチョウ類の中で唯一、原生林に依存しなくても生息可能である。飼育下での保護増殖も進んでおり、タイでは空洞化した森へ再導入するサイチョウ類の第一候補として、GPSロガーによる個体追跡も開始されている。しかし、本種はIUCNレッドリストでLC(軽度懸念)とされており、より高いランクに該当する種が多く含まれるサイチョウ類の中では、広い分布域をもつ普通種であるが故にあまり注目されず、その生態系機能は過小評価されてきた。本研究の結果より、小型種であっても大型種の生態系機能を代替できるが、大型種子をつける樹種では、代替可能性が低下することが示された。

報告書

(7件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 2018 実施状況報告書
  • 2017 実施状況報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2022 2021 2019 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] Threatened species are disproportionately important interactors in a seed dispersal network in Southeast Asia2022

    • 著者名/発表者名
      Albert-Daviaud, A., McConkey, K., Jha, N., Fontaine, C., Kitamura, S., Nathalang, A., Savini, C., Savni, T., Forget, P. M.
    • 雑誌名

      Integrative Conservation

      巻: 1 号: 1 ページ: 25-39

    • DOI

      10.1002/inc3.9

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [学会発表] アジアの温帯・熱帯林に生息する果実食鳥類の口幅サイズの比較2022

    • 著者名/発表者名
      北村俊平
    • 学会等名
      第32回日本熱帯生態学会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 人為的撹乱に強い小型種キタカササギサイチョウは大型種の種子散布を代替できるのか?2021

    • 著者名/発表者名
      北村俊平, & Poonswad, P.
    • 学会等名
      第31回日本熱帯生態学会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 小型のサイチョウ類は大型種の種子散布を代替できるのか?2019

    • 著者名/発表者名
      北村俊平, Poonswad, P.
    • 学会等名
      第66回日本生態学会
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
  • [学会発表] サイチョウ類の種子の体内滞留時間:飼育個体と営巣個体の比較2018

    • 著者名/発表者名
      北村俊平, Poonswad, P.
    • 学会等名
      第27回日本熱帯生態学会
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書

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公開日: 2017-04-28   更新日: 2024-01-30  

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