研究課題
基盤研究(C)
暑熱環境における体温上昇で生命予後に影響する熱中症は近年増加傾向にあり、社会問題となっている。体温調節に必要な発汗の異常な低下をきたす無汗症、特に指定難病である特発性後天性全身性無汗症(AIGA)は熱中症の潜在的リスクとなるが、その原因はわかっていない。AIGAでは神経学的異常を伴わないため、汗腺の異常と想像されている。本研究では血清中蛋白質や発汗できる汗腺と発汗停止した汗腺それぞれの遺伝子発現を先端技術(RNAシークエンシングに基づいたトランスクリプトーム解析)で比較し、無汗に関わる病因を解析した。
無汗症の病態から発汗制御メカニズムを解明する試みは世界的に報告がない。AIGAのように汗腺を取り囲む微小環境に異常が生じる疾患はアジアに多いと予想される。暑熱環境では熱中症の原因となり、生命予後に大きく影響する疾患として考えられている。本研究では網羅的な遺伝子の解析によって、発汗障害に関わる因子を体系的に理解することができ、さらに発汗を誘発・停止させる創薬のシーズを提案できた。この成果を無汗症治療の創薬につなげることで治療の方向性を提示でき、日本のみならず広くアジア全体で熱中症リスクの軽減に貢献できる。
すべて 2020 2019 2018 2017
すべて 雑誌論文 (31件) (うち査読あり 18件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (70件) (うち国際学会 3件、 招待講演 35件) 図書 (7件) 産業財産権 (1件)
チャイルドヘルス
巻: 23 ページ: 262-264
皮膚アレルギーフロンティア
巻: 18 ページ: 7-10
巻: 18 ページ: 11-14
Experimental Dermatology
巻: 28 号: 12 ページ: 1416-1421
10.1111/exd.13981
発汗学
巻: 26 ページ: 56-58
臨床皮膚科
巻: 73 ページ: 59-62
皮膚科の臨床
巻: 61 ページ: 748-753
Visual Dermatology
巻: 18 ページ: 156-160
巻: 18 ページ: 204-206
巻: 18 ページ: 404-411
医薬ジャーナル
巻: 55 ページ: 365-369
Allergology International
巻: 67 号: 4 ページ: 455-459
10.1016/j.alit.2018.06.003
Journal of Investigative Dermatology
巻: 印刷中 号: 7 ページ: 30131-30133
10.1016/j.jid.2018.02.010
Pharma Medica
巻: 36 ページ: 31-35
PLoS One
巻: 13 号: 4 ページ: 0195960-0195960
10.1371/journal.pone.0195960
巻: 17 ページ: 4-15
巻: 17 ページ: 36-61
アレルギー
巻: 67 ページ: 747-750
130007405849
巻: 67 号: 10 ページ: 1297-1367
10.15036/arerugi.67.1297
130007529858
アレルギーの臨床
巻: 38 ページ: 1031-1034
日本発汗学会総会プログラム・抄録集
巻: 26回 ページ: 20-20
日本皮膚科学会雑誌
巻: 128 ページ: 163-167
40021471216
巻: 128 ページ: 367-386
130006516356
巻: 128 ページ: 2431-2502
130007520766
巻: 128 ページ: 2691-2691
日本皮膚外科学会誌
巻: 22 ページ: 226-226
日本皮膚免疫アレルギー学会雑誌
巻: 2 ページ: 92-92
皮膚の科学
巻: 17 ページ: 221-221
巻: 17 ページ: 229-230
巻: - 号: 6 ページ: 1279-1287
10.1016/j.jid.2017.11.040