研究課題/領域番号 |
17K07642
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
園芸科学
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
片岡 郁雄 香川大学, 農学部, 教授 (60135548)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | キウイフルーツ / マタタビ属 / 自生種 / 両性 / 自家結実性 / 温暖化適応 / 接木親和性 / 台木 / 耐暑性 / 接ぎ木親和性 / 環境適応 / 園芸学 / 果樹 |
研究成果の概要 |
国内の温暖地域で発見した両性自家結実性マタタビ属自生種とキウイフルーツ品種との交雑後代の形質を調査した。両性自家結実系統を花粉親とした場合、後代において花粉稔性は認められなかったが、すべて形態的両性花を着生することが明らかとなった。キウイフルーツ品種に比べ、自生種は耐乾性および耐暑性に優れ、キウイフルーツとの交雑後代においてもこれらの形質を発現するものが認められた。また、自生種へのA.chinensisおよびA.deliciosa種のキウイフルーツ品種の接木において高い活着率が得られ、正常な初期生育が認められ、台木としての利用が可能であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義として、マタタビ属植物では極めてまれな両性自家結実性を有する温暖地自生種とキウイフルーツとの交雑後代における性発現の様相が明らかとなり、遺伝的解明に向け新たな知見が得られた。また、自生種の耐暑性が確認され、交雑後代への導入の可能性が示された。社会的意義として、授粉コスト・労力の削減や温暖化への適応に向け、自家結実性や環境適応性を有するキウイフルーツの育成や台木の選抜に有用な新規遺伝資源であることが示唆された。
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