研究課題/領域番号 |
17K07670
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
植物保護科学
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研究機関 | 酪農学園大学 |
研究代表者 |
薦田 優香 酪農学園大学, 農食環境学群, 准教授 (90716482)
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研究分担者 |
中原 健二 北海道大学, 農学研究院, 講師 (90315606)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ポティウイルス / エンドウ / 劣性抵抗性遺伝子 / プロトプラスト / 培養細胞 / トランスフェクション / ダイズ / 劣性抵抗性 / マメ科 / 植物ウイルス / 試験管内実験系 |
研究成果の概要 |
本研究では、様々な農作物に被害を出すポティウイルスの増殖過程を解析できる実験系の確立を目指した。ポティウイルス科に属するクローバ葉脈黄化ウイルス(ClYVV)の感染性cDNAクローンと、ClYVVの自然宿主であるエンドウを用いて、葉肉プロトプラスト感染実験系を新たに構築した。この実験系を用いることで、エンドウがもつ劣性抵抗性遺伝子の一細胞レベルでのウイルス増殖への関与の有無等、ウイルスと植物との相互作用の一部を解析可能となった。さらに本実験系が、ポティウイルスだけでなく、ルテオウイルス属ウイルスの感染実験にも適用可能であることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ウイルス抵抗性品種の育種においては、劣性(潜性)抵抗性遺伝子の利用、すなわち遺伝子の欠損や変異によってウイルス抵抗性を付与する方法が用いられる場合がある。ポティウイルスについては、翻訳開始因子の劣性アレルを含む複数の劣性抵抗性遺伝子が見つかっているが、それらの育種への利用は一部にとどまっている。本研究では、エンドウがもつ様々な劣性抵抗性遺伝子の一細胞レベルでのウイルス増殖への関与について解析可能な実験系を開発できた。本実験系は、近年見いだされている新たな劣性抵抗性遺伝子の研究や他のウイルス種を用いた解析にも利用可能と考えている。
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