研究課題/領域番号 |
17K07676
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
植物保護科学
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研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
秋本 千春 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 生物機能利用研究部門, 上級研究員 (50414876)
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研究分担者 |
吉川 学 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 生物機能利用研究部門, 上級研究員 (80391564)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | イネ白葉枯病 / アブラナ科植物黒腐病 / タイプⅢエフェクター / アクチン骨格 / 植物病原細菌 / 相互作用 / 細菌 / 感染機構 |
研究成果の概要 |
イネ白葉枯病の原因細菌であるイネ白葉枯病菌はタイプⅢ分泌装置を通して宿主であるイネの細胞内部にXopRというたんぱく質を注入することで、イネの基礎免疫を抑制し、感染に成功する。本課題では、XopRがどのようにイネの基礎免疫を抑制しているかを明らかにした。XopRが標的とする宿主の遺伝子を欠損した植物を作成し、XopRを注入したときと同じ反応をすることを確かめた。また、その際宿主植物のアクチン骨格の正常な形成及び気孔の正常な開閉が阻害されていた。以上から、XopRによる宿主植物の気孔を介した基礎免疫の阻害が初めて明らかとなった。宿主の標的遺伝子の阻害の抑制が、イネ白葉枯病の予防に有効である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
XopRのようなタイプⅢエフェクターが宿主の植物内でどのように働いているかが明らかになることで、イネ白葉枯病という温暖化の進展によって発生地の拡大が続いている細菌性の病害に対して有効な薬剤を迅速に開発するために必要な標的遺伝子の特定(社会的意義)につながり、また植物の新しい免疫機構が明らかになる(学術的意義)ことで、植物側の免疫を向上させ多くの病害を防除する新規手法の開発(社会的意義)につながる。
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