• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

サリチル酸気孔閉鎖作用における硫化水素のシグナル伝達物質としての機能解明

研究課題

研究課題/領域番号 17K07698
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 植物栄養学・土壌学
研究機関九州大学

研究代表者

山田 直隆  九州大学, 農学研究院, 助教 (20304769)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
研究課題ステータス 完了 (2019年度)
配分額 *注記
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
キーワード気孔 / サリチル酸 / 硫化水素 / 一酸化窒素 / 活性酸素 / 気孔閉鎖 / 8-ニトロcGMP / 8-メルカプトcGMP / シグナル伝達 / 気孔開閉 / 植物
研究成果の概要

植物葉の表面に存在し二酸化炭素の取り込みや、酸素と水分の放出に関与する気孔は、植物内にストレス環境下で合成されるサリチル酸によって閉鎖誘導を受けることが知られていました。
これまで、サリチル酸の気孔閉鎖誘導には、活性酸素と一酸化窒素の関与が明らかでありましたが、本研究で、新たに孔辺細胞内で気体分子の硫化水素が発生することを見出しました。そして、サリチル酸による活性酸素の増加が硫化水素発生の引き金になること、さらに発生した硫化水素が一酸化窒素の誘導に関与していることを明らかとし、硫化水素がサリチル酸の気孔閉鎖誘導の新たなシグナル伝達物質として重要な役割を果たすことがわかりました。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本課題研究では、サリチル酸の気孔閉鎖誘導において、硫化水素が孔辺細胞内で発生しシグナル伝達物質として作用することを明らかにしました。硫化水素の重要な役割は、既に報告されている二次メッセンジャーの活性酸素と一酸化窒素を結びつけることでした。アブシジン酸による気孔閉鎖でも、同様な硫化水素と一酸化窒素の機能が報告されており、これら分子は気孔閉鎖誘導シグナルに必須な普遍的であると考えられます。今後これら因子の機能や関連性をさらに解明し、気孔開閉を調節することができれば、植物の光合成能力と水分損失を制御できるようになり、食料生産性の向上、乾燥に強い作物の開発につながるものと期待されます

報告書

(4件)
  • 2019 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2018 実施状況報告書
  • 2017 実施状況報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2020 2019 2018

すべて 学会発表 (5件)

  • [学会発表] サリチル酸の気孔閉鎖誘導におけるシグナル伝達物質としての硫化水素2020

    • 著者名/発表者名
      山田直隆,新北大樹,岩井純夫
    • 学会等名
      日本農芸化学会2020年度大会
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [学会発表] サリチル酸のソラマメ孔辺閉鎖と硫化水素および活性酸素発生との関係2019

    • 著者名/発表者名
      高杉航平, 新北大樹, 山田直隆, 岩井純夫
    • 学会等名
      第56回化学関連支部合同九州大会
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [学会発表] サリチル酸の気孔閉鎖誘導に関与する硫化水素、一酸化窒素および活性酸素種の関連性について2019

    • 著者名/発表者名
      山田直隆,新北大樹,安藤勇輝,岩井純夫
    • 学会等名
      日本農芸化学会 2019年度西日本・中四国支部合同大会
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [学会発表] サリチル酸の気孔閉鎖誘導における硫化水素の機能解明2018

    • 著者名/発表者名
      新北大樹,山田直隆,安藤勇輝, 岩井純夫
    • 学会等名
      第55回化学関連支部合同九州大会
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
  • [学会発表] サリチル酸の気孔閉鎖誘導に関与する硫化水素、一酸化窒素および活性酸素種の関連性について2018

    • 著者名/発表者名
      山田直隆,新北大樹,安藤勇輝, 岩井純夫
    • 学会等名
      農芸化学会2018年度西日本支部大会
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2017-04-28   更新日: 2021-02-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi