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植物の高機能化を志向した昆虫由来エリシターとその情報伝達系の物質的基盤

研究課題

研究課題/領域番号 17K07774
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 生物有機化学
研究機関秋田県立大学

研究代表者

野下 浩二  秋田県立大学, 生物資源科学部, 助教 (40423008)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
研究課題ステータス 完了 (2019年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
キーワード情報分子 / 植物ホルモン / ジャスモン酸 / エリシター / オオイタドリ / アミノ酸 / シグナル伝達
研究成果の概要

植物は昆虫食害というストレスに対して,昆虫の摂食を忌避する物質の生産や天敵昆虫を誘引する物質の生産など様々な防御応答を示す.研究代表者が見出したマメコガネ食害によりオオイタドリ葉からアミノ酸由来のニトリルが生成する系は,昆虫食害によりアミノ酸が蓄積する点で,これまでの材料とは異なる目新しさがある.この系を用いて,植物の防御応答を活性する昆虫由来成分(エリシター)の解明と,アミノ酸に関連する植物の高機能化の可能性を検討した.エリシターは単離するには至らなかったが,マメコガネの糞にもエリシターが含まれること,また既知のリグニン蓄積とは別の要因で,植物の硬化がおこることを見出した.

研究成果の学術的意義や社会的意義

エリシターが失活しやすいなど,解決できなかった問題もあり,エリシターの単離には至らなかったが,タンパク質性と低分子性のエリシターを合わせ持つ例はこれまでなく,学術的には,引き続きエリシターの同定を進める価値があると考える.昆虫食害や雑草は,食料生産の観点から,その影響を抑える方向へと研究が進むことが一般的であるが,本研究のように昆虫食害や雑草を食と直結させようとする試みは,他にない特色のある研究になると期待していた.期間内に期待を上回る成果が得られたとは考えていないが,既知とは異なる仕組みで植物が硬くなるといった新しい可能性を見出すことができた点は,今後の発展につながる礎になると考える.

報告書

(4件)
  • 2019 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2018 実施状況報告書
  • 2017 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 植物の化学防御-異種間のせめぎ合い2020

    • 著者名/発表者名
      石原亨,野下浩二,謝肖男
    • 雑誌名

      化学と生物

      巻: 58 ページ: 46-53

    • NAID

      130007964985

    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
    • 査読あり

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公開日: 2017-04-28   更新日: 2021-02-19  

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