研究課題/領域番号 |
17K07861
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
森林科学
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研究機関 | 国立研究開発法人森林研究・整備機構 |
研究代表者 |
山口 岳広 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (00353897)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | トドマツ / 林業機械作業 / 腐朽菌 / 機器・根系損傷 / レンガタケ / カワラタケ / 条件付き推測樹木法 / 幹・根系損傷 / 非破壊腐朽探査 / 傷面積 / トドマツ幹・根系損傷 / 林業機械 / 接種試験 / 意図的立木損傷試験 |
研究成果の概要 |
林業機械作業の主流化に伴い北海道の主要な造林樹種であるトドマツでは機械による幹・根系損傷がもたらす腐朽被害が懸念されている。そこでトドマツの幹・根系の傷から生じた腐朽の進展状況を非破壊的探査機器や解体により調査し、損傷後年数から進展速度を推定した。また、侵入した腐朽菌を同定して関与する腐朽菌を明らかにした。その中でレンガタケが最も優占的に分離された。レンガタケを剥皮処理後にトドマツ幹に接種して腐朽の進展速度を推定した。これらの結果をもとに腐朽被害発生リスク評価を試み、傷の面積が腐朽の進展に最も重要な因子であることが明らかとなり、腐朽を低減する作業指針などに活用することが可能となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
林業機械によるトドマツ幹・根系の損傷がもたらす腐朽被害に関わる腐朽菌として、北海道内でもレンガタケが多く関与しており最も警戒すべき腐朽菌であること、その他にも多様な腐朽菌が関与していることが明らかとなった。接種試験によりレンガタケの腐朽進展能力を実験的に明らかにすることができた。また、剥皮処理後に接種を行うことでレンガタケやカワラタケの腐朽が格段に進展することが判明し、今後の接種試験に応用できる可能性が示された。これらの結果をもとに腐朽被害発生リスク評価を試みることで、腐朽を低減する作業指針などに利用できる可能性が示唆された。
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