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食物資源をとおした腐肉食性昆虫の競争排除を利用したマングース生息数の推定

研究課題

研究課題/領域番号 17K07864
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 森林科学
研究機関国立研究開発法人森林研究・整備機構

研究代表者

上田 明良  国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (90353599)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
研究課題ステータス 完了 (2019年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワードマングース / ネパールモンシデムシ / 絶滅 / 沖縄島 / 奄美大島 / 外来種 / 希少種保全 / 競争排除 / 小動物死骸 / 吊り下げ式トラップ / 外来生物 / 南西諸島 / 保全生態学 / 地域絶滅
研究成果の概要

腐肉食性甲虫の1種、ネパールモンシデムシ(以下シデムシ)はネズミ等の小型脊椎動物死骸を繁殖資源に用いる。外来種マングースによる死骸摂食により、シデムシが繁殖できずに地域絶滅しているという仮説をたて、沖縄島と奄美大島でシデムシ捕獲調査とマウス死骸利用者の観察を行った。その結果、マングース非駆除地域ではシデムシ捕獲数はほぼゼロで、死骸利用者はマングースが最も多かったが、駆除地域では捕獲数が多く、利用者もシデムシが多かった。このことからシデムシがマングースの競争排除を受けていることが明らかとなった。次に、シデムシ捕獲数からマングース生息数を推定するモデルの開発を試みたが、よいモデルは得られなかった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

生物の絶滅要因として、環境の変化、捕食・採集圧、疫病、競争があげられる。そのうち競争による絶滅、すなわち競争排除の例は、近縁種や近縁分類群間で知られているが、哺乳類と昆虫間については未だ報告がない。本研究で、マングースによる小型脊椎動物死骸の摂食がネパールモンシデムシの繁殖資源を奪い、地域的な絶滅を生じさせているという競争排除が証明された。これは、食物資源をめぐる哺乳類と昆虫の競争で一方が絶滅するという生態学上非常に重要な発見となり、分類群が大きく異なる生物間でも競争排除が生じる事例として生態学の発展に大きく貢献するものとなった。

報告書

(4件)
  • 2019 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2018 実施状況報告書
  • 2017 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] やんばるでの腐肉を誘引餌としたピットフォールトラップによる甲虫類の捕獲消長2019

    • 著者名/発表者名
      上田明良
    • 雑誌名

      九州森林研究

      巻: 72 ページ: 43-46

    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] やんばるでの腐肉を誘引餌としたピットフォールトラップによる甲虫類の捕獲消長2018

    • 著者名/発表者名
      上田明良
    • 学会等名
      九州森林学会
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
  • [学会発表] やんばるでの森林施業が腐肉食性甲虫群集に与える影響2018

    • 著者名/発表者名
      上田明良
    • 学会等名
      日本応用動物昆虫学会
    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書

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公開日: 2017-04-28   更新日: 2021-02-19  

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