研究課題/領域番号 |
17K07888
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水圏生産科学
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
一見 和彦 香川大学, 農学部, 教授 (70363182)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 植物プランクトン / 珪藻 / Chaetoceros / 潮間帯 / DNAバーコーディング / 河口域 / 増殖特性 / 28s-rDNA / 海産珪藻 / 28S-rDNA / 干潟 / 培養 / プランクトン / 微生物 / 水産学 |
研究成果の概要 |
北海道および九州南部以南では小型Chaetoceros属の分布を確認できなかったが、東北から九州北部の潮間帯で出現した藻体を単離、培養株を作成し、DNAバーコーディングにより28S-rDNA領域の塩基配列を解読した。その結果、我が国の浅海域に生息する小型Chaetoceros属は、単離海域により塩基配列にわずかな差異が認められるものの、種の多様度は小さく、一部を除いてC. salsugineumないしC. calcitransのいずれかのグループに分類された。また、本研究で得られた両グループの培養株はすべて高速増殖型であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高速増殖型のChaetoceros属は、海域の一次生産者、高度な光合成活性を有する微細藻、遺伝子資源等の観点から重要な生物種であるが、種間の形態的特徴が酷似しており、種同定が非常に困難である。小型Chaetocerosは極めて多くの種が報告されている中で全世界的にもその分類が混乱しており、特殊な能力を有する生物群として整理する必要があった。本研究は小型Chaetoceros属が我が国に広く分布することを示すとともに、出現する種はほぼ2グループに限られることを明らかにした。またこれらがすべて高速増殖型であり、種名が特定されたカルチャーコレクションとして提供可能となった。
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