研究課題/領域番号 |
17K07893
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水圏生産科学
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研究機関 | 国立研究開発法人国立環境研究所 |
研究代表者 |
児玉 圭太 国立研究開発法人国立環境研究所, 環境リスク・健康研究センター, 主任研究員 (90391101)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 食性 / 生活史初期 / 底棲魚介類 / 甲殻類 / 東京湾 / ペプチド核酸 / 次世代シーケンス / ペプチド拡散 / 次世代シーケンサー / 餌生物 / 食性解析 / 初期生活史 |
研究成果の概要 |
東京湾の優占種かつ資源減少の著しいシャコの生活史初期個体について、食性解析を行うための手法を開発した。捕食者生物(シャコ)のDNA配列に特異的に結合するペプチド核酸(PNA)プローブを用いて消化管内容物についてPCRを行った結果、捕食者生物のDNA増幅を阻害できることを確認した。得られた増幅産物について次世代シーケンス解析を行い、消化管内容物の推定を行った。その結果、稚シャコにおいては、多毛類と甲殻類が主要餌生物である可能性が示された。環境中あるいは捕食者体内に存在する餌生物以外の生物に由来するDNAも検出されたことから、これらを餌生物由来のDNAと明確に区分するための手法改善が必要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は、内湾漁業において深刻な問題となっているシャコ資源量減少に関して、特に初期生活史における餌料条件が資源量減少に及ぼす影響の解明への寄与が期待される。また、提示した食性解析手法は、他の生物分類群にも広く応用でき、現時点で知見が乏しい水生生物の生活史初期の食物網構造を明らかにすることが可能となることから、生物学および生態学分野における学術的発展にも寄与するであろう。
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