研究課題/領域番号 |
17K07899
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水圏生産科学
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研究機関 | 国立研究開発法人水産研究・教育機構 |
研究代表者 |
坂本 節子 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 水産技術研究所(廿日市), グループ長 (40265723)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 海洋環境保全 / 有害有毒プランクトン / シスト / 定量PCR / 赤潮 / 貝毒 / シスト(休眠期細胞) / 発現遺伝子 |
研究成果の概要 |
底泥中の有害プランクトン休眠細胞(シスト)から潜在的な発生リスクを評価するための手法の確立を目指した。定量PCRでの検出定量のためのシストからのDNA抽出条件検討をChattonella属やGymnodinium catenatumを用いて検討し、シストのrDNAを標的配列とした定量方法を確立した。また、休眠や発芽などシスト特有の生理現象の指標となる発現遺伝子を探索し、シストの休眠や発芽への関与が推測される光、温度、酸素ストレス関連遺伝子や陸上植物の種子の休眠や発芽制御関連遺伝子の配列を抽出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は、DNAを用いた正確なシストの計数方法を提案するものであり、顕微鏡観察による形態的な種同定が必要であったChattonellaおよびGymnodinium catenatumシストの検出定量を、rDNAのコピー数を基に推定して赤潮発生リスクを評価することを可能にした。また、シストの休眠や発芽への関与が推定される遺伝子マーカー候補となる配列を複数抽出できたことは、今後、単にシストの数ではなく発芽可能なシスト数といった生理状態を把握するための技術開発の基盤となると考える。
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