研究課題/領域番号 |
17K07905
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水圏生産科学
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研究機関 | 東京海洋大学 |
研究代表者 |
片桐 孝之 東京海洋大学, 学術研究院, 准教授 (50361811)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ローズマリー / 駆虫 / 感染予防 / 寄生虫 / 単生虫 / ダクチロギルス / コイ / 水産学 |
研究成果の概要 |
ローズマリーの水(Aq)とエタノール抽出液(Et)のダクチロギルス(DM)に対する予防、防除効果を検証した。AqおよびEtは、in vitroにおいて添加量に依存してDMを死滅した。DMに感染したコイの飼育水にAq、Etを添加すると、ともに鰓の虫体数が減少した。Aq添加飼料により虫体数が減少した。一方、ローズマリーの安全性を検証したところ肝臓と腎臓で病理組織学的変化が認められたが、重度な障害ではなかった。Et添加飼料による感染予防効果は認められなかったが、コントロールよりも虫体数は少なかった。以上より、完全に駆虫することは難しいが、虫体数の減少による症状の緩和や二次感染の予防が期待できる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
魚類養殖における寄生虫の感染防除方法は、寄生虫の多様性と複雑な生活環から、獲得免疫機構を利用したワクチン開発は不可能である。これまで多くの魚病研究者がその困難な課題にチャレンジしたが、ほとんど成果が得られていない。本研究は、ワクチンなどの特異的な獲得免疫機構を利用した防除技術ではなく、寄生虫の孵化幼生等が魚に感染するステージをブロックするものであり、水やエタノールで抽出するため、安全かつ特別な技術を必要としない。全く新しい技術として普及する可能性が高く、波及効果が大きい。また、実用化された場合の費用も低価に抑えられる。 以上より、学術的な意義や社会的意義を持つ研究と考えている。
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