研究課題/領域番号 |
17K07928
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水圏生産科学
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研究機関 | 東京海洋大学 (2018-2020) 国立研究開発法人水産研究・教育機構 (2017) |
研究代表者 |
團 重樹 東京海洋大学, 学術研究院, 准教授 (20443369)
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研究分担者 |
濱崎 活幸 東京海洋大学, 学術研究院, 教授 (90377078)
岡 雅一 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 水産大学校, 研究員(再雇用) (30426308)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 頭足類 / 幼生 / 遊泳行動 / 水流 / 行動生態 / アルテミア / ガザミ / マダコ養殖 / 種苗生産 / 適正餌料 / マダコ / 養殖 / 甲殻類幼生 / 初期生態 |
研究成果の概要 |
これまで不可能とされてきたマダコの種苗生産について、浮遊期幼生の遊泳に及ぼす水流環境の影響を調査し、幼生にとって不適または適正な水流条件を解明した。この結果に基づき、幼生の遊泳を補助可能な上昇流を連続的に発生させる水流飼育装置を開発した。また、アルテミアをマダコ幼生に給餌すると、アルテミアの遊泳毛が変形して複数個体同士が絡まり合う現象が発生することを明らかにした。アルテミアに代わる餌料として、ガザミのゾエア幼生が有効であることを比較給餌実験によって明らかにした。これらの結果を総合し、水流装置の使用とガザミゾエアの給餌を組合せることで、高い生残率を実現可能なマダコの種苗生産技術を開発した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によってマダコの着底稚ダコの人工生産が可能になった。この成果は、これまで稚ダコの生産が不可能であったために着手できなかったマダコの養殖や人工種苗の放流による天然資源の維持・増殖を可能にするものである。また、未解明なままであるマダコの稚ダコ期の生態について、人工生産した稚ダコを用いた研究アプローチの方法を提供するものである。さらに、本技術は他の頭足類稚仔の飼育にも応用可能であり、頭足類の飼育、生態解明、ならびに増養殖技術の開発に広く貢献するものである。
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