研究課題/領域番号 |
17K08048
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
動物生産科学
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研究機関 | 宮城大学 |
研究代表者 |
小林 仁 宮城大学, 食産業学群(部), 教授 (40234827)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 卵胞活性化 / 卵胞発育 / 卵巣断片化培養 / Hippoシグナル / 二次卵胞 / OPU / 卵巣穿刺刺激 / Hippo シグナル / CCN2 / Smad7 / アクチン重合 / 卵巣穿刺 / 卵巣 / Hippo signal / Sphingosine 1-Phosphate / Jasplakinolide / Birc5 / 卵巣活性化 / スフィンゴシン1リン酸 / ウシ / 応用動物 / 妊孕性 |
研究成果の概要 |
本研究では、ウシのHippoシグナル抑制による二次卵胞活性化法の開発を目的とした。ウシ卵巣の断片化培養を行ったところ、培養6h後にYapの核内への移行と細胞内のアクチン重合の増加が確認され、Hippoシグナル経路の抑制が確認された。断片化培養によりHippoシグナル下流の細胞増殖因子のCCN2およびBirc5遺伝子は、有意ではないものの増加傾向を示した。経産牛4頭による卵巣穿刺試験では、卵胞数は穿刺刺激直後から増加傾向を示し、2ヶ月目は合計卵胞数と小卵胞数がピークを示し(p<0.01)、5ヶ月後に穿刺刺激前に戻った。Hippoシグナルの抑制により二次卵胞を活性化できることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
雌牛の繁殖機能は加齢と共に低下するが、その原因の一つが卵巣中の発育途上の卵胞数の減少にあると考えられている。原始卵胞、一次卵胞、二次卵胞といった初期の卵胞ほど卵巣中の割合が高いことから、これらの卵胞を活性化して退行を抑えることができれば、卵巣中の胞状卵胞数の増加につながる。そこで、本研究では二次卵胞の活性化法を検討し、Hippoシグナルを抑制することで、二次卵胞を活性化できることが明らかとなった。本成果により雌牛の繁殖機能が向上し、過排卵処理による回収胚数の増加や、超音波ガイド経膣採卵(OPU)による胚盤胞の作出効率の改善が期待できる。
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