研究課題/領域番号 |
17K08055
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
動物生産科学
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研究機関 | 麻布大学 |
研究代表者 |
神作 宜男 麻布大学, 獣医学部, 准教授 (60333142)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 下垂体 / プロラクチン / 抱卵行動 / VIP / 分泌 / 遺伝子発現 / 等電点 / アイソフォーム / 糖鎖 / ウェスタンブロット / 視床下部 |
研究成果の概要 |
本研究では鳥類、中でも家禽として最も飼育されている鶏におけるプロラクチン(PRL)細胞の分化機構を下垂体における遺伝子発現と視床下部ペプチドに遺伝子発現の両面から最新のRNAseqによる解析を行なった。その結果、プロラクチンの生理的放出因子である小腸血管作用ペプチド(VIP)の発現は発生胚後期16日より20日にかけて1.7倍に増加するが、下垂体におけるPRLの発現量変化(14日から20日へは600倍)とは大きなギャップがあることが示された。このギャップはVIP自身が下垂体でも発現し、発生後期において増加することとVIPの2種類の受容体が増加することによって引き起こされていることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は地鶏や地域特産鶏において認められることが多い抱卵行動を制御するPRLに焦点を絞り、発生期におけるPRL細胞分化の機構を明らかにし、繁殖期における抱卵行動制御に繋がる研究成果をもたらすことを念頭に行われた。これまでに抱卵行動は主として視床下部にVIPの発現増加が引き金となり行動が誘起され産卵がストップすることが知られていたが、本研究により発生胚では視床下部因子の存在とは関係なくPRL遺伝子の発現増加は引き起こされることが示された。その結果、視床下部制御とは無関係な発現制御機構があることが示されたことから、初期の段階で発現増加を阻止することで繁殖期においても適応できる可能性が見出された。
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