研究課題/領域番号 |
17K08097
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
獣医学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
森 伸子 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 客員研究員 (10644536)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 腎臓病 / 猫 / IgM / 臨床研究 / IRIS / 慢性腎不全 |
研究成果の概要 |
腎臓病を自然発症した猫に対するAIMの臨床研究を実施した。初年度は、臨床試験の立ち上げとプレ臨床試験、2年目は、AIM濃度と最適な投与法の検証のための臨床試験、3年目は、腎臓病猫2群に対するAIMの用量の違いによる効果を検証を行った。これらの試験の結果から、AIMの効果と反応マーカーとして有望な項目が、より明確化され、数値の改善だけでなく、QOLの改善も見られ、食欲向上、活動性の復活などの報告も受けた。一方、AIMの投与によっても、変化が見られない猫や途中離脱を希望する場合もあり、さらなる投与法や、AIM形状の改善なども併せて検討していく必要性を感じた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
有望なマーカーが明らかとなり、重要な基礎研究であったと思われる。また研究を開始してから、大変多くの飼い主や獣医療関係者からの問い合わせを受けた。いずれも、AIMの早い製薬化を待ち望む声であり、腎臓病薬としてのAIMが世間から求められていることを改めて痛感した。一方で、改善点も明確になった。AIMの製剤性状・保管方法については、検討する必要がある。また、投与法のさらなる改善も重要である。そして、猫の腎臓病は、糸球体に障害を起こして発症する場合と尿細管間質に障害を生じるものとに大きく分けられるが、事前にその診断が可能になることにより、AIMのより効果的な対象が明確化する可能性が高いと考えられる。
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