研究課題/領域番号 |
17K08099
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
獣医学
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
大森 啓太郎 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 講師 (20466915)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ハウスダストマイト / 犬 / 慢性腸症 / サイトカイン / インフラマソーム / 消化管 / 腸上皮バリア |
研究成果の概要 |
本研究では、犬の消化管内におけるハウスダストマイト(HDM)の存在、および消化管内HDMが犬の慢性腸症の病態に及ぼす影響を解析した。HDMアレルゲンは、健常犬および慢性腸症の犬の胃液、十二指腸液および糞便において検出され、慢性腸症の犬の腸粘膜内には、健常犬に比べより多くのHDMアレルゲンが検出された。さらに、HDMアレルゲンは、犬のマクロファージにおいて炎症性サイトカインであるIL-1betaおよびその産生に必要なNLRP3の発現を誘導した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
環境アレルゲンであるHDMは、健常犬および慢性腸症の犬を含め、家庭で飼育されている犬に幅広く経口摂取されるが、腸上皮バリア機能が減弱した慢性腸症の犬の腸粘膜では、HDMアレルゲンが腸粘膜内に侵入し、腸粘膜に存在するマクロファージのNLRP3インフラマソームを活性化することでIL-1betaの産生を誘導する可能性が明らかになった。本研究により、HDMが慢性腸症の犬の消化管において、自然免疫系を活性化することで慢性的な腸炎を発症させる新たな病態が明らかになった。
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