研究課題/領域番号 |
17K08150
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
昆虫科学
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
高久 康春 浜松医科大学, 光尖端医学教育研究センター, 特任研究員 (60378700)
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研究分担者 |
針山 孝彦 浜松医科大学, 光尖端医学教育研究センター, 特任教授 (30165039)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | NanoSuit / 高真空 / 元素分析 / 電子顕微鏡 / EDS元素分析 / 生きたまま / エネルギー分散型X線分析(EDS) / 元素 / 生きた試料 / EDS元素分析装置 |
研究成果の概要 |
我々は、昆虫が潜在的に備えているバリアー能を模倣・利用するという視点から、生物を生きた状態のまま電子顕微鏡で観察するNanoSuit法の開発に取り組んできた。本研究では、NanoSuit法にEDS元素分析法を組み合わせて、生体の超微細構造を濡れたままの状態で高分解能・元素分析する技術「NanoSuit-EDS法」を完成させた。この新技術を用いて昆虫の発生過程を継時的に追跡し、金属濃縮に関わる形態形成の過程を明らかにした。また、NanoSuit-EDS法では、高真空下でも生体内の水が保持されるため、水に起因するO(酸素)の状態・変化を、超微細構造においてLive解析することも可能となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により確立された新技術により、生きたままの生物試料を高分解能観察・EDS解析することで解明される生命現象は、これまでの観察結果を正確にするだけでなく、生命現象そのものについて新たな超微形態的知見を与えることは明白である。本研究によるNanoSuit法とそれを基礎とした生きた元素分析による解析結果は、生命科学全体に新たな視点をもたらし、農学・生物学・医学・物理化学・材料工学などの分野にこれまでにない新機構を提案するとともに、バイオミメティクス研究の推進に貢献できる。
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