研究課題/領域番号 |
17K08154
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
昆虫科学
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研究機関 | 玉川大学 |
研究代表者 |
原野 健一 玉川大学, 学術研究所, 教授 (80459297)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 採餌 / 採餌行動 / ハリナシバチ / 濃度選択的な蜜利用 |
研究成果の概要 |
真社会性ハナバチが行う燃料調節について、以下のことを明らかにした。1)ミツバチの花粉採餌蜂は、巣を離れる際に燃料としての花蜜を巣仲間から受け取る際に、低濃度の花蜜の受け取りを拒否することで、高濃度の花蜜を燃料として利用している。 2)ミツバチでは、採餌蜂へ燃料を供給しているのは中間日齢の蜂である。 3)ミツバチの花粉採餌蜂が高濃度の燃料を用いるのは、花粉の採集量を増加させるためである。4)ブラジル産ハリナシバチMelipona subnitidaでも、ミツバチと同様の燃料調節が存在する。 5)樹脂を花粉かごに付けて出巣するM. subnitidaの働き蜂は、コロニー防衛を担当する個体である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、燃料運搬コストの回避と採餌の効率化というトレードオフを、ミツバチやハリナシバチがどのように回避しているのかについて、新しい知見を提供した。このトレードオフは、これまで見逃されてきたが、巣と餌場を往復するタイプの動物(中心点採餌者)に共通する問題であると考えられる。本研究は、この点に光を当て、ハナバチの採餌行動をこれまでとは異なる視点から捉えたのみならず、他の中心点採餌者の採餌戦略を考える上でも重要な知見を提供した。
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