研究課題/領域番号 |
17K08189
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境農学(含ランドスケープ科学)
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研究機関 | 麻布大学 |
研究代表者 |
塚田 英晴 麻布大学, 獣医学部, 准教授 (60343969)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | ニホンアナグマ / 野生動物 / 観察資源 / 観察可能性 / センサーカメラ / 非消費的資源 / 定量的評価 / 人工巣穴 / アナグマ / エコツーリズム / 環境教育 / 資源価値 |
研究成果の概要 |
エコツーリズムや環境教育において野生動物は観察対象として価値の高い自然資源となるが、資源化を可能にする手法の検討は未開拓な状況にある。本研究では、野生動物を観察資源化するための定量的評価法と、観察可能性を向上させる手法の開発を試みた。放牧地と林地が混在する環境でアナグマを対象にその土地利用評価から観察可能性を検討した結果、放牧地およびその周縁部の森林が、営巣場所および採食場所となり、観察適地になりうることを明らかにした。また、アナグマの巣穴を模した2種類の人工巣穴を設置して、アナグマの定着促進を試みた結果、2つの部屋構造をもつ人工巣穴での定着を確認し、観察確率を高める効果が確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
エコツーリズムや環境教育において野生動物は観察対象として価値の高い自然資源となる。しかし、野生動物を観察対象として資源利用するには、観察可能性を高める手法が必要となるが、その手法の確立はいまだ未開拓であり、研究蓄積も不足している。本研究では、野生動物を観光や環境教育などに活用する、非消費的資源利用の拡大を図るため、野生動物の観察可能性を定量的に推定する方法、ならびにその資源価値を向上させる新しい手法の開発を試み、観察資源として未開拓であったアナグマの観察可能性を高める条件として、放牧地とその周辺地域を観察適地とし、さらに、人工巣穴の設置により観察適地を人為的に操作する可能性を示した。
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