研究課題
基盤研究(C)
経験的に用いられてきたワクチンをより洗練された医療技術に仕立て上げようと、その構成3要素「抗原・アジュバント・送達システム」の分子レベルでの統合的解釈に高い関心が寄せられている。研究代表者等は、遺伝子レベルで合理的に設計可能なデポ(depot)機能をもつ人工エラスチンを見出し、この新規分子ツールを抗原デポとして応用し、皮下局所で抗原を継続的徐放させて抗原提示細胞を刺激し続けた状況下で起こる免疫応答を解析した。その結果、抗原の徐放が高力価の抗体産生、高い抗原結合性、そして抗体価の長期間持続として、ワクチン効果に反映されることを明らかとした。
新型コロナウイルス感染症に対するワクチン開発競争において、わが国は世界に遅れをとったとの一般認識が定着しつつある。ワクチン接種対象者が健常者であるために、接種後の副反応に過敏になり、ワクチン開発に係る政策は遅れをとってきた。地球規模での人口増加や途上国開拓が進むにつれ、新型コロナウイルス感染症のような新興感染症は今後も発生する可能性が高い。新規材料を用いた基礎研究の展開により得られた当該研究事業の成果は、ワクチン開発に対して抗原送達システムからの貢献に資すると期待される。
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