研究課題/領域番号 |
17K08288
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 明治薬科大学 (2019) 帝京大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
松本 靖彦 明治薬科大学, 薬学部, 准教授 (60508141)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | カイコ / 食後高血糖 / 糖尿病 / 乳酸菌 / 腸内細菌 / 高血糖 / グルコース / 分子生物学 / 細菌学 |
研究成果の概要 |
ショ糖の摂食による食後高血糖は、糖尿病や肥満などの生活習慣病の原因となる。本研究で我々は、カイコの食後高血糖を抑制するEnterococcus faecalis YM0831株を同定した。摘出したカイコの腸管を用いたグルコースの腸管輸送活性、及びヒト腸管由来の細胞であるCaco-2細胞におけるグルコース取り込みがE. faecalis YM0831株により阻害された。ヒトの臨床試験において、E. faecalis YM0831株は、ショ糖負荷試験における血糖値の上昇を抑制した。以上の結果は、E. faecalis YM0831株がヒトの腸管内で栄養の取り込みを阻害することを示唆している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
カイコの食後高血糖モデルが機能性乳酸菌の同定に有効であることがわかった。カイコを用いたin vivoスクリーニングにより同定された物質がヒトに対しても同様に有効であることを示した初めての研究であり、カイコの実験系がヒトの健康に貢献する物質の同定に有効であることを示している。さらに、E. faecalis YM0831株を用いて製造したヨーグルトもヒトのショ糖摂取後の血糖値の上昇を抑制することも明らかとなった。このヨーグルトを食前に摂取することで食後高血糖を抑制し、糖尿病などの生活習慣病の予防に貢献できることが期待される。
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