研究課題/領域番号 |
17K08317
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
薬理系薬学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
石毛 久美子 日本大学, 薬学部, 教授 (40212873)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | GR103691 / 脳梗塞 / 酸化ストレス / 細胞死 / 脳梗塞モデル / HT22細胞 / Nrf2 / 保護薬 / 薬理学 |
研究成果の概要 |
現在、エダラボンが治療薬として承認されている脳梗塞および筋萎縮性側索硬化症(ALS)を中心に研究代表者らが抗酸化作用を報告したGR103691(GR)関連化合物の新規治療薬候補物質としての有用性について検討した。マウス海馬神経由来のHT22細胞においては、エダラボンGRおよびGR関連化合物がいずれもグルタミン酸(Glu)による酸化ストレス誘発細胞死を抑制した。また、その細胞死誘導にLamin B1の分解の関与が示唆された。脳梗塞モデルにおいては、GR関連化合物の梗塞体積縮小作用および行動障害抑制作用が示された。以上よりGR関連化合物は、新規治療薬候補物質として有力であると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ラジカルスカベンジャーであるエダラボンは脳梗塞の後遺症軽減および、ほとんど治療法のないALSにおける進行抑制に寄与すると考えられるが、無効症例や禁忌症例があり、また副作用のために使用できない場合もある。両疾患においてエダラボンの代わりとなる薬物も存在しない。脳梗塞の後遺症により要介護者となる人は、要介護者全体の約3割を占めると推定されており、後遺症軽減は、社会的にも非常に有意義である。また、ALSは、現在、根本治療法が存在しないため、進行抑制に関与する薬物の選択肢を増やすことは重要な課題である。これらよりGR関連化合物がエダラボンの代替え薬となる可能性を示した本研究の意義は大きい。
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