研究課題/領域番号 |
17K08326
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
薬理系薬学
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研究機関 | 摂南大学 |
研究代表者 |
奈邉 健 摂南大学, 薬学部, 教授 (40228078)
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研究分担者 |
松田 将也 摂南大学, 薬学部, 助教 (30783005)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | IL-33 / 喘息 / アトピー / ステロイド / 2型自然リンパ球 / ステロイド抵抗性 / IL-33 / Th2細胞 / ILC2 / IL-5 / インターロイキン-33 / 気管支喘息 / アレルギー / 気道炎症 / マクロファージ / IgG / Fcγ受容体 / B細胞 / 樹状細胞 / 獲得免疫系 / 自然免疫系 / 抗喘息薬 |
研究成果の概要 |
IL-33のアレルギー性産生機序を解析し、難治性喘息におけるIL-33の役割を解析した。感作マウス肺内に抗原を投与した際のIL-33産生には、肺胞マクロファージ内への抗原-IgG複合体の取り込みを介する機序が関与することが示唆された。一方、難治性喘息モデルとして開発したステロイド抵抗性喘息モデルにおいて、IL-33産生はステロイド感受性であったが、IL-33受容体を有する2型自然リンパ球の肺への浸潤はステロイド抵抗性であった。さらに、IL-33受容体の遺伝子が肺において発現増強していた。以上より、難治性喘息において、IL-33の産生よりむしろIL-33受容体の活性化が増強していると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
喘息は吸入ステロイドによってコントロール可能であるとされるが、薬物治療を受けている喘息患者の5-10%はステロイドに抵抗性であるとされる。本研究成果により、ステロイド抵抗性のような難治性喘息の発症には、IL-33の受容体の発現増強を介した機序が存在することが示唆された。したがって、IL-33受容体の遮断や受容体作用後のシグナル伝達を遮断するような薬物が、難治性喘息の治療薬となり得る可能性が考えられた。本研究の成果は、難治性喘息に対する新しい治療薬の開発に資するものである。
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