研究課題/領域番号 |
17K08354
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
天然資源系薬学
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研究機関 | 京都薬科大学 |
研究代表者 |
中村 誠宏 京都薬科大学, 薬学部, 准教授 (20411035)
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研究分担者 |
松田 久司 京都薬科大学, 薬学部, 教授 (40288593)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 放射線治療 / 副作用軽減薬 / X線防護作用 / X線増感作用 / 天然薬物 / アマチャ / クマリン / 構造活性相関 / イソクマリン / フタリド / thunberginol / X線照射 / DNA保護作用 / 副作用軽減 / クマリン誘導体 / アントラキノン二量体 / ジテルペン / 含硫黄化合物 / X線防護剤 / X線増感剤 |
研究成果の概要 |
本研究は、天然薬物を素材とし正常細胞選択的なX線防護剤およびがん細胞選択的なX線増感剤の開発を行い、安全性の高い放射線治療における副作用の軽減薬の候補物質を提供することを目的とする。本成果として、多様な天然薬物からイソクマリン、クマリン、トリテルペンおよび芳香族化合物を単離するとともにその誘導体合成を進め約200種の化合物を得て、一部にX線照射における防護および増感作用を有することを見出した。特にアマチャ成分のイソクマリン thunberginol G およびフタリド thunberginol Fに強いX線防護作用があることを見出し、構造活性相関についての知見や作用機序の一部を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
がんの放射線治療における副作用の軽減薬の開発は、社会的にも学術的にも重要かつ急務な取り組みの一つである。本研究において、日本民間薬の一つであるアマチャ(甘茶)成分のイソクマリン thunberginol Gおよびフタリド thunberginol FがX線防護作用を有することを明らかにし、thunberginol類および合成クマリン誘導体がX線防護作用薬の候補物質となり得ることを示した。また、本成果は新たなX線防護作用薬および増感薬の開発において重要な知見であると言える。
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