研究課題/領域番号 |
17K08393
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境・衛生系薬学
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研究機関 | 城西大学 (2019) 星薬科大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
辻 勉 城西大学, 薬学部, 客員教授 (00143503)
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研究分担者 |
奥 輝明 星薬科大学, 薬学部, 講師 (20409361)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | マクロファージ / 血小板 / エンドトキシン / 炎症性サイトカイン / 一酸化窒素 / NF-κB / 免疫調節 / 腫瘍壊死因子 / インターロイキン6 / NO合成酵素 / アルギナーゼ / サイトカイン |
研究成果の概要 |
細菌性エンドトキシンに対するマクロファージの感受性は,血小板あるいは血小板由来の可溶性画分の添加により低下し,一酸化窒素 (NO) および炎症性サイトカインの産生が減少した.このようなマクロファージ機能の抑制にはNF-κBシグナル経路の負の制御,特にNO産生低下には一酸化窒素合成酵素の発現抑制及びアルギナーゼの発現増強の関与が示された.また,エンドトキシンに対する感受性の高感度測定法の開発を試みた.分化型単球様細胞株を利用する方法及びNF-κB応答配列の導入細胞を利用したレポーターアッセイ法を開発した.これらにより高感度及び短時間での測定が可能となった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
細菌感染に伴うエンドトキシン(内毒素)ショックは,しばしば多臓器障害などの重篤な結果を招く.この過程にはマクロファージの過剰な活性化により産生されるサイトカインや炎症性メディエーターが深く関与する.本研究の成果は,血小板または血小板由来の物質によってマクロファージ機能の活性化が抑制されることを見出し,エンドトキシンショックの緩和及び重篤化予防などに貢献するものと思われる.また,本研究で開発したエンドトキシン感受性の高感度,短時間測定法は,創薬研究などの薬学的応用が期待される.
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