研究課題/領域番号 |
17K08407
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境・衛生系薬学
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研究機関 | 帝京平成大学 |
研究代表者 |
秋山 晴代 帝京平成大学, 薬学部, 准教授 (50420229)
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研究分担者 |
中村 亮介 国立医薬品食品衛生研究所, 医薬安全科学部, 協力研究員 (50333357)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | マイクロプラスチック / IgE / 架橋活性 / 食物アレルゲン / EXiLE法 / アレルゲン |
研究成果の概要 |
近年、マイクロプラスチック(MP)は、世界各地の海域で大量に浮遊していることが確認されている。MPにアレルゲンが吸着・結合することにより架橋活性の変化が起こるか解析することを目的とした。 細胞膜上での架橋を定量化するEXiLE法を用いて検討したところ、卵白アレルゲン単独と比べ、粒子径0.5μm以上の2.5%(w/v)ポリスチレンビーズに吸着させた抗原では、非常に高いルシフェラーゼ活性が認められ、架橋活性がビーズとの結合により増強されることが示された。また、反応を96ウェルプレートで行う固相EXiLEでは応答強度のさらなる増強が見られ、表面積が強い応答の要因であることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、マイクロプラスチックが各種アレルゲンの架橋活性を増強する可能性が示唆された。元来海洋に流出したマイクロプラスチックは、残留性有機汚染物質の吸着や魚等の生物濃縮による生態系への影響が懸念されていたが、食物アレルギー増悪化にも関与することが考えられた。本研究では、マイクロプラスチックの新たな側面の検証を実施したという点で非常に有用な知見が得られており、社会的意義が大きいといえる。
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