研究課題/領域番号 |
17K08429
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医療系薬学
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研究機関 | 崇城大学 (2018-2019) 横浜薬科大学 (2017) |
研究代表者 |
西 弘二 崇城大学, 薬学部, 准教授 (00398249)
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研究分担者 |
岩瀬 由未子 横浜薬科大学, 薬学部, 准教授 (00521882)
弓田 長彦 横浜薬科大学, 薬学部, 教授 (40191481)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 膵がん / 脂肪酸合成 / 栄養飢餓 / 膵癌 / アポトーシス / 脂肪酸 / グルタミン / オートファジー |
研究成果の概要 |
本研究は、脂質代謝を標的とした新規膵がん治療法の開発を目的として行われた。我々はこれまでに、膵がん細胞内の脂肪酸合成の阻害が最も細胞死を誘導することを見出した。しかし、膵がん細胞株の1つであるPANC-1は脂肪酸が枯渇していても細胞死が誘導されないことを見出した。このPANC-1は、グルタミン欠損培地やグルタミン代謝阻害であるBPTES存在下で著しい生存率の低下を示した。さらに、脂肪酸合成阻害による効果が、BPETSとの併用で増強されたことから、脂肪酸合成阻害時の代謝経路をグルタミン代謝が救済しており、重要な標的になることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
膵がんは最も予後の悪い癌種であり、新たな治療法の開発が急務となっている。本研究では、膵がん治療の新たな標的として、細胞内の脂肪酸合成阻害効果に着目した。しかし、膵がん細胞の中には、脂肪酸が枯渇しても生存を続けるものがあることを見出した。興味深いことに、培養液からグルタミンというアミノ酸の一種を除去すると、著しい細胞生存率の低下が観察された。これらの知見は、膵がん治療を行う上で、脂肪酸合成阻害が有効な手段であるだけでなく、グルタミンというアミノ酸が膵がんが生存する上で重要な栄養素であり、治療標的となりうることを示唆ししてる。
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