研究課題/領域番号 |
17K08501
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
解剖学一般(含組織学・発生学)
|
研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
前田 誠司 兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (10309445)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 腎臓 / 交感神経系 / 神経終末 / シュワン細胞 / インテグリン / 自律神経系 / 腎傷害 / シナプス / 免疫電顕 / 軸索瘤 / 交感神経 / 終末 / varicosity / チロシン水酸化酵素 / 虚血 / 神経科学 |
研究成果の概要 |
腎臓の傷害時には腎交感神経の活動亢進が起こり、腎機能障害を増悪することが知られている。しかしながら腎交感神経終末の特性や、腎傷害における変移は明らかではない。本研究では腎神経終末の微細構造や分子群を調べ、さらに腎神経を温存した虚血/再灌流(I/R)モデル動物を作出した。 単独標識された腎交感神経線維は、非標識交感神経とともに線維束を形成し、血管平滑筋や尿細管へと軸索瘤終末を形成しながら投射していた。これらの終末はインテグリンα4β1により基底膜フィブロネクチンと接着していた。 腎神経温存ラットは、従来法と比べ実験的I/R処置よる腎神経への影響が少なく、本研究におけるモデルとして有用であった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
腎臓の交感神経は体液の浸透圧調節をはじめ、血圧調節などに重要である反面、その活動亢進により腎機能障害の増悪や高血圧を引き起こす要因にもなる。本研究は、投射の複雑な腎臓の交感神経終末構築の微細形態的および分子生物学的基盤を明らかにしつつ、傷害腎モデル動物の作出を試みたものである。本研究で得られた基礎的なデータは、複雑な腎臓の自律神経支配のメカニズムの解明に役立つのみならず、腎交感神経をターゲットとした高血圧治療や腎移植時の腎神経再生誘導などに応用できるだろう。
|