研究課題/領域番号 |
17K08505
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
解剖学一般(含組織学・発生学)
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
渡部 剛 旭川医科大学, 医学部, 教授 (80220903)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 視床下部-下垂体-精巣系 / GnRH誘導体 / 性腺刺激ホルモン産生細胞 / 曲精細管上皮 / 分泌顆粒 / グラニン蛋白 / クリノファジー / 電子顕微鏡観察 / 分泌顆粒形成 / 下垂体前葉 / 免疫組織化学 / 精子形成 / 細胞・組織 / crinophagy |
研究成果の概要 |
内分泌細胞に滞留して陳旧化した分泌顆粒の処理過程には不明の点が多い。本研究では、下垂体前葉のLH/FSH産生細胞に対するGnRH誘導体の作用の差に着目して、この陳旧化した分泌顆粒の特徴や運命を解明するための新規動物実験系の構築を試みた。その結果、GnRHアゴニストあるいはアンタゴニストの徐放性製剤を投与した雄ラットの血漿LH濃度の経時的推移、標的細胞/器官である下垂体のLH/FSH産生細胞の微細構造や精巣の萎縮過程には明瞭な差が認められ、GnRH誘導体を用いるラット実験モデルの妥当性が裏付けられた。今後さらに分泌顆粒の基質蛋白欠損マウスも活用し、この実験系の有用性について検討する予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、臨床的に前立腺がんのホルモン治療薬として用いられているGnRH誘導体の徐放性製剤を投与したラット実験モデルを新たに確立し、その標的臓器である下垂体や精巣における組織学的変化を詳細に明らかにしたものである。本研究によって、精巣や下垂体に対するGnRH誘導体の薬理作用に関して新しい知見が付加され、将来的にはGnRH誘導体徐放性製剤の新たな活用法や望ましくない副作用の軽減方法の開発に寄与・貢献することが期待できる。
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