研究課題/領域番号 |
17K08590
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
薬理学一般
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
島田 康人 三重大学, 医学系研究科, 講師 (40378427)
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研究分担者 |
市原 佐保子 自治医科大学, 医学部, 教授 (20378326)
小出 裕之 静岡県立大学, 薬学部, 講師 (60729177)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | リポソーム / ペプチド修飾 / ゼブラフィッシュ / マウス / 異種移植 / 前立腺がん / リポプレックス / エンドサイトーシス / 癌 / 薬物送達 / 癌幹細胞 |
研究成果の概要 |
本研究はE4-K4コイルドコイル型ペプチドを用い、前立腺癌幹細胞を標的としたエンドサイトーシスを回避する抗がん剤送達技術の開発を行った。4回繰り返しKペプチドと癌幹細胞特異的表面抗原CD44結合ペプチドを結合したペプチド(K4-CD44BP)を合成し、癌幹細胞に投与した後、Eペプチド結合リポプレックス(E4リポプレックス)を投与・試験した。この標的癌幹細胞膜との融合を、細胞培養試験・ヒト癌幹細胞移植ゼブラフィッシュ・マウスを用いて検討した。癌幹細胞を標的とした薬物送達はすべての試験系で確認できたが、マウスへの3週間投与試験の結果、その抗がん作用に明らかな改善は認められなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
癌幹細胞は種々のがん発生の原因であるとともに、その自己複製能・多分化能から遠隔転移・晩期再発の大きな原因の1つと考えられており、これを標的とすることにより持続的な治癒状態の達成が期待されている。しかし癌幹細胞は腫瘍組織内における存在数が少ない上に、エンドサイトーシス・トランスポーターなど細胞内からの薬物排出機構が活性化しているため抗がん剤耐性が非常に高く、有効な治療法が存在していないのが現状である。本研究成果はこの癌幹細胞を標的とした薬物送達技術の基盤となるものである。
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