研究課題/領域番号 |
17K08606
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
薬理学一般
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研究機関 | 山陽小野田市立山口東京理科大学 (2018-2019) 東京理科大学 (2017) |
研究代表者 |
伊豫田 拓也 山陽小野田市立山口東京理科大学, 薬学部, 准教授 (80465715)
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研究分担者 |
中川 嘉 筑波大学, 国際統合睡眠医科学研究機構, 准教授 (80361351)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | マクロファージ / 動脈硬化 / 慢性炎症 / 細胞接着 / テネイシン-C / マクロファージ機能調節 / 細胞接着環境 / インテグリン / 細胞外マトリックス / テネイシンC / 炎症 / 血管平滑筋細胞 / 循環器・高血圧 / 脂質 / 免疫学 / 薬理学 / 細胞・組織 |
研究成果の概要 |
本課題では TN-C 分子内に存在し、接着分子に由来するシグナルを活性化する生理活性領域Xに着目し、これが動脈硬化の病態進展に鍵となる可能性について評価したものである。各種検討により領域Xはマクロファージや血管平滑筋細胞の発現形質を変化させることで、動脈硬化病態の形成およびその進展に中心的に関わる可能性が明らかにとなり、さらに領域Xの生理活性を無力化するペプチドYの投与により、動脈硬化モデルマウスにおける病態形成を有意に抑制できることを示した。これらの結果は、本課題にて着目する領域Xが動脈硬化治療の標的として、ペプチドYがこれを実現する候補薬物として、共に価値高いものであることを示している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
動脈硬化を含む各種慢性炎症性病態の多くでは tenascin(TN)-Cの高発現が認められるが、その生理・病理学的意義には未だ不明な点が多い。また動脈硬化治療においては有効な治療薬としてスタチンが確立しているが、本剤が不適な患者も一定数居り、新たな治療アプローチの創生が求められている。本課題の成果はTN-C内の一部活性領域Xが動脈硬化の病態形成に重要な役割を担うことを示し、この領域の無力化により動脈硬化病態の改善が可能であることを示した。新たな動脈硬化治療法の提起と同時に、病態促進的なTN-Cの正体として領域Xに注目する意義を提起した。
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