研究課題/領域番号 |
17K08622
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医化学一般
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
秋山 伸子 国立研究開発法人理化学研究所, 生命医科学研究センター, 上級研究員 (60342739)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 胸腺上皮細胞 / 胸腺髄質上皮細胞 / 転写因子 / 分化 / 免疫学 / 発生・分化 |
研究成果の概要 |
胸腺の髄質に局在する上皮細胞(髄質上皮細胞)は、胸腺で分化した自己応答性T細胞を除去し、自己免疫疾患の発症を抑制する。本研究課題は、髄質上皮の前駆細胞への分化を決定する新たなマスター制御転写因子の同定を目指した。 これまで行った髄質上皮前駆細胞の遺伝子発現解析により、前駆細胞を含めて髄質上皮細胞で特異的に発現する転写因子Xを得た。そこで髄質上皮細胞の分化決定における転写因子Xの役割を解明するために、世界に先駆けて転写因子X欠損マウスを作製・解析し、髄質上皮細胞の分化における必要性を検証した。その結果、転写因子Xは髄質上皮細胞の分化に必須ではないことが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
転写因子Xを欠損するマウスを世界に先駆けて作成した。髄質上皮細胞への分化を決定する機構の解明には至らなかったが、転写因子Xの発現が胸腺髄質上皮細胞のうち機能不明の新規細胞集団に限定していることを発見した。また転写因子Xの欠損により、新規細胞集団のmRNA発現が大きく変動していた。それらの多くは組織特異的遺伝子に分類されており、転写因子Xが胸腺における免疫寛容誘導機構に寄与している可能性が示された。組織特異的な自己抗原を異所的に発現・提示するという髄質上皮細胞の特性は、“自己”を規定する機構と言える。したがって基礎免疫学の根本概念の一つ自己―非自己識別の成立機構を理解する上で重要な知見と言える。
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