研究課題/領域番号 |
17K08636
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医化学一般
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
坂根 亜由子 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 准教授 (60509777)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | JRAB / 1分子構造変化 / 蛋白質間相互作用 / 集団的細胞運動 / 階層的解析 / JRAB 1分子構造変化 / 1分子構造変化 |
研究成果の概要 |
JRABのLIMドメインは、2つのzinc fingerドメイン(ZF)から構成されるが、本研究では、1つ目のZF(ZF1)が、JRABのC末端との結合に関与することを見出した。さらに、JRABは、ZF1とZF2の両者を介してF-actinと結合し、F-actinとの結合に関与するZF1のアミノ酸残基の一部がC末端との結合に必要なアミノ酸と共通であることを示した。また、ZF1の欠損は細胞辺縁部でのラッフル形成を抑制することが明らかになった。以上より、JRABのLIMドメインが示すアクチン細胞骨格の再編成には、ZF1ドメインとC末端との相互作用によって調節されていることが本研究で新たに示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
集団的細胞運動は、胎生期の組織・器官形成や創傷治癒の過程だけでなく、がん転移の際にも広く認められる現象である。したがって、その制御機構を理解することは、生物学的および生理学的に重要であるだけでなく、発生異常の病態解明およびがん転移機構の解明につながる可能性が高く、医学への貢献が多いに期待される。また、本研究で得られた個体レベルでの成果を基に1分子の構造変化を標的にしたがん転移の抑制や再生医療への応用に向けた新たな技術開発の創出が実現する可能性があり、その社会的意義は大きい。
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