研究課題/領域番号 |
17K08643
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医化学一般
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研究機関 | 高崎健康福祉大学 |
研究代表者 |
大森 慎也 高崎健康福祉大学, 薬学部, 講師 (10509194)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 転写因子 / GATA2 / PU.1 / C/EBPa / マスト細胞 / 形質転換 / 転写制御 / ヒストン修飾 / Cebpa / 血球分化 / GATA1 / 分化・発生 / 遺伝子発現制御 |
研究成果の概要 |
本課題では、GATA2をはじめとするマスト細胞関連転写因子によるCebpa転写抑制メカニズムの解明を行った。GATA2欠失によるCebpaの発現上昇における正のトランス因子の一つとしてPU.1を同定した。GATA2を欠失するとCebpa遺伝子の下流でPU.1の結合が増加しすること、アセチル化が亢進することを見出した。P300阻害剤(A-485)を用いて解析した結果、PU.1はアセチル化が誘導された後に結合することを見出した。マスト細胞で認められたGATA2欠失によるCebpaの発現上昇において、PU.1は発現開始のトリガーではなく、その後の急激な発現上昇に関与している可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題では、マスト細胞で認められたGATA2欠失によるCebpaの脱抑制機構にPU.1が正の制御因子として働くことを明らかにし、またPU.1は発現開始のトリガーではなく、その後の発現上昇に関与していることを見出した。これまでにPU.1は骨髄球の分化過程においてCebpaの正の制御因子として報告されているが、その詳しい制御メカニズムは不明である。また好塩基球ではGATA2、PU.1、C/EBPaが全て発現しており、マスト細胞の近縁と考えられているにもかかわらずその制御機構は全く異なっている可能性が考えられる。本研究課題で得られた成果は、これらの分子基盤の解明の足がかりとなることが期待される。
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