研究課題/領域番号 |
17K08656
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態医化学
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
定 清直 福井大学, 学術研究院医学系部門, 教授 (10273765)
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研究分担者 |
千原 一泰 福井大学, 学術研究院医学系部門, 准教授 (00314948)
竹内 健司 福井大学, 学術研究院医学系部門, 助教 (40236419)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 感染宿主因子 / チロシンキナーゼ / ゲノム編集 / 3BP2 / C型肝炎ウイルス / アダプタータンパク質 / ウイルス |
研究成果の概要 |
病原性を有する微生物は、細胞内の様々な宿主因子と相互作用することが知られている。本研究では新たな感染宿主因子の同定とその役割の解析を目的として実験を遂行した。その結果、HCV感染実験系とゲノム編集により樹立した様々な細胞内因子の欠損肝細胞とを組み合わせることにより、チロシンキナーゼAblのキナーゼ活性が感染性のHCVのウイルス粒子形成に重要であることを解明した。さらに第二のCLRであるMincleの新しい役割や、Abl結合タンパク質3BP2が単球の貪食反応に重要であることを見出し、われわれが作成した3BP2欠損マウスでは、CLRに対する単球細胞の免疫応答が減弱していることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は、学術的な意義としてチロシンキナーゼAblと関連タンパク質3BP2が、ウイルスや結核菌などの感染を防ぐ新しい仕組みを解明するである。Ablのはたらきを阻害する薬はすでに白血病などの抗癌薬として実用化され、副作用も含めた十分の知見が蓄積している。従って本研究の成果は、感染を防ぐ仕組みの解明に留まらず、抗がん薬の感染症への応用、感染症治療の選択肢を増やすことにつながり、特にC型肝炎については有効な治療薬(DAA)耐性ウイルスに感染した患者に対する有効な手段の獲得につながる社会的意義も有すると考えられる。
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