研究課題
基盤研究(C)
PCSK9遺伝子E32Kバリアントは家族性高コレステロール血症(FH)の原因となりうるが、V4I バリアントはFH の病態に寄与しないことを明らかにした。培養細胞を用いた解析で、PCSK9 遺伝子V4I・E32K バリアントは野生型に比較し、PCSK9 細胞内発現・分泌量ならびにLDLR の細胞内・膜の発現量や LDL の取り込みについて差は認められなかった。LDLR・PCSK9遺伝子バリアントを有する患者群ではバリアントを認めない患者群に比較して糖尿病罹患率の低下が認められた。FH 患者ではLDLR 遺伝子バリアントに PCSK9遺伝子 V4I/E32Kバリアントが重なると予後不良であった。
本邦のFH 遺伝子解析ではPCSK9 遺伝子V4I・E32Kバリアントが高頻度に検出される。これらのバリアントの意義付けはFH 遺伝子解析結果の解釈に役立つ。また、PCSK9遺伝子 V4I/E32KバリアントにLDLR 遺伝子バリアントの重なるFH患者は予後不良であることから、FH 遺伝子解析により冠動脈疾患高リスク患者を早期に発見し、早期診断・早期の治療開始が重要である。
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