研究課題/領域番号 |
17K08703
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人体病理学
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
三枝 信 北里大学, 医学部, 教授 (00265711)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 子宮癌肉腫 / S100A4 / ミオシン9 / 癌幹細胞 / 上皮間葉転換 / MYH9 / NMIIA / 子宮癌肉所 / Myosin / 癌・間質インターラクション / βーカテニン / 間質 |
研究成果の概要 |
本研究では,子宮癌肉腫(UCS)におけるS100A4とその関連分子の役割を検索した。S100A4を過剰発現している細胞は癌幹細胞(CSC)の特性を有し,細胞増殖能の減少と移動能の増加を示した。この変化は、S100A4のノックダウンにより消失した.ショットガンプロテオミクス解析でS100A4は非筋細胞ミオシンⅡ(NMⅡ)を密接に関連した。ブレビスタチンによりNMⅡを特異的に阻害すると,S100A4の過剰発現が誘導され,線維芽細胞様変化が惹起された。以上から、UCSではS100A4/NMⅡシグナル経路はEMT/CSCを誘導して、癌成分からの肉腫成分の派生や増殖・移動能の変化に関与する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
極めて予後不良の子宮癌肉腫の発生の分子機構の1つにS100A4/NMIIA経路が関与することを立証したことに学術的意義がある。次のスッテプとして、この経路に対して抑制的に作用する小化学分子化合物を網羅的に検索して、子宮癌肉腫の新規治療法の開発に繋げることに社会的意義がある。
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