研究課題/領域番号 |
17K08710
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人体病理学
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研究機関 | 国立研究開発法人国立がん研究センター |
研究代表者 |
森 泰昌 国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 医員 (00296708)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 頭頸部扁平上皮癌 / ゲノム診断 / p53 / 次世代シークエンス / TP53 / 全エクソンシークエンス / 遺伝子全エクソン解析 / 病理診断 / 頭頸部腫瘍 / ゲノム解析 |
研究成果の概要 |
術前生検標本によるタンパク質表現型分析および外科標本による変異状態分析が外科的マージン距離を決定し、臨床転帰を予測できるかを調査した。結果として、HPV関連SCC患者を除き、FFPE生検または外科標本を使用し臨床転帰を正確に予測することが可能であった。TP53変異は、p53タンパク質表現型2+ないしlostとして分類される「p53有害機能」とTP53野生型はp53タンパク質表現型+と、±は「p53良好機能」として分類された。「p53の有害な機能」は患者の全生存、局所制御および遠隔転移のない生存の独立した予後因子であった。さらに、適切な外科的マージンの後の局所再発率は高いことが明かとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
TP53などの腫瘍抑制遺伝子のゲノムおよびタンパク質レベルを分析する詳細な方法としてTP53エキソン配列全体の状態とp53タンパク質の表現型を詳細に調べる本研究開発は、頭頸部扁平上皮癌の生物学的特性を把握するのに効果的であった。ゲノム解析に関するさらなる技術革新は、生検標本から術前のマイクロサンプルを使用して腫瘍の生物学的特性を予測するのに役立ち、この情報は、個別の外科治療の戦略を立て、外科的マージン距離の決定を可能にすると考えられた。
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