研究課題/領域番号 |
17K08765
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験病理学
|
研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
市戸 義久 札幌医科大学, 医学部, 助教 (80452978)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 細胞・組織 / 再生医学 / 肝幹・前駆細胞 / 細胞移植 / 生体組織工学 / 骨髄間葉系細胞 / Extracellular vesicles / 肝再生 |
研究成果の概要 |
ガラクトサミン障害肝由来Thy1陽性細胞をレトロルシン/部分肝切除(Ret/PH)モデルラットに移植すると、ドナー細胞は細胞外小胞 (EVs)を分泌し、レシピエント肝臓の内在性肝前駆細胞(SHPCs)の増殖を促進する。骨髄間葉系細胞(BM-MCs)はThy1を発現することから、同様にSHPCs増殖促進作用があるか検討した。 ラットBM-MCsの培養上清からEVsを抽出し、Ret/PHモデルラット肝臓に投与するとSHPCsが増大した。EVsに含まれる増殖促進因子としてmiRNA146aを同定した。BM-MCsはEVsを介してmiR146aを作用させ、前駆細胞の増殖を直接促進することがわかった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、骨髄間葉系幹細胞を用いた脳疾患や脊髄疾患、肝硬変に対する臨床治験が行われている。その治療効果への期待は大きいが、その再生メカニズムはまだよくわかっていない。本研究は骨髄間葉系細胞移植の有効性を基礎的に裏付ける研究であり、細胞移植治療の再生メカニズムの検討から液性因子を同定し、内科的肝再生誘導治療へ繋げることが出来れば、ドナー細胞の確保を必要とせずに薬剤投与による治療が可能になる。また今回の再生誘導因子の同定は、新治療薬の開発のほか、より効率的に肝前駆細胞を体外増幅することが期待でき、肝細胞のドナー細胞不足の解消にも繋がることが期待できる。
|