研究課題/領域番号 |
17K08799
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
松末 公彦 福岡大学, 薬学部, 教授 (10389364)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 脂肪細胞 / 糖代謝 / 3T3ーL1細胞 / ノックダウン / 脂肪肝 / shRNA / 核内受容体 / 肝臓 |
研究成果の概要 |
脂肪蓄積細胞に高発現する機能未知 HPD1 タンパクの生理機能を解明するために、HPD1 がノックダウンされた脂肪細胞を作製した。まず、HPD1ノックダウン及びコントロール脂肪細胞からのmRNAを用いてGeneChip解析を行った。この結果、両細胞間で発現変動が認められた遺伝子には、脂質代謝、糖代謝及び細胞骨格関連遺伝子が含まれていた。さらに、3T3-L1脂肪細胞からHPD1をノックダウンすることにより、hexokinase遺伝子の発現が低下することを見出した。以上の結果より、HPD1は他のタンパクを介して脂質代謝や糖代謝に関連する遺伝子の発現を、転写レベルで制御しうることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
HPD1タンパクは、脂肪肝の肝実質細胞や脂肪細胞など高脂肪蓄積細胞に特異的に発現している。それゆえ、我々は本タンパクを介した肝臓及び脂肪組織における新しい脂肪蓄積シグナルの存在を予想した。予想に反して、当該研究の結果は糖代謝との関連性を示すものであるが、直接的あるいは間接的なHPD1を介した脂肪蓄積シグナルの同定は、過剰な脂肪蓄積が原因となる非アルコール性脂肪肝インスリン感受性ならびに肥満などの治療に対するターゲットとしての応用が期待される。
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