研究課題/領域番号 |
17K08812
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
寄生虫学(含衛生動物学)
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
青沼 宏佳 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (60451457)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 創傷治癒 / マゴットセラピー / ヒロズキンバエ / デブリードマン |
研究成果の概要 |
マゴットセラピーとは、ヒロズキンバエ幼虫(マゴット)が患者の壊死組織だけを摂取する性質を利用し、難治性創傷を治療する方法である。多くの症例で成果を上げているが、最適系統の選択や評価がおこなわれず、治療に使用されているのが現状である。本研究では、より治療に適した系統を確立する目的で、野生由来の新規系統を樹立した。新規系統と現在の治療用標準系統について壊死組織の除去能力、創傷再生能力の比較と、それに関与する網羅的な遺伝子発現解析をおこない、系統の評価を実施した。新規系統は治療用標準系統と異なる遺伝的背景をもち、その壊死組織除去能力、および外分泌液による創傷治癒能力がより高い可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、ヒト創傷治療に高い適性をもち短期間で高い効果を上げるマゴットセラピー開発を目的とし、新規ヒロズキンバエ系統の樹立と解析を実施した。新規系統は、治療用標準系統とは異なる遺伝的背景を持ち、その壊死組織能力や外分泌液による創傷治癒能力がより高い可能性が示された。この新規系統を臨床治療に応用することにより、より創傷治癒効果が高く、効率的な治療をおこなうことができると期待される。
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