研究課題/領域番号 |
17K08814
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
寄生虫学(含衛生動物学)
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研究機関 | 神戸常盤大学 |
研究代表者 |
鈴木 高史 神戸常盤大学, 保健科学部, 教授 (70305530)
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研究分担者 |
川田 均 長崎大学, 熱帯医学研究所, 客員研究員 (80363480)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 殺虫剤耐性 / 電位感受性ナトリウムチャンネル / ネパール / 電位感受性Na+チャンネル / 疾病媒介蚊 / ナトリウムチャンネル / Aedes / Crispr/Cas9 / オートパッチクランプ / 媒介節足動物 / 殺虫剤抵抗性 |
研究成果の概要 |
ネパールのカトマンズ、バラトプル、ポカラの3都市で、道路沿いの使用済みタイヤからネッタイシマカとヒトスジシマカの幼虫を採集し、殺虫剤抵抗性解析と電位感受性Na+チャンネルの変異検出を行なった。その結果、ネッタイシマカにV1016G変異が多く見つかり、この変異と殺虫剤耐性に有意な相関があることが明らかになった。ヒトスジシマカでは本分子に変異は見いだされず、また殺虫剤耐性もそれほど高くはなかった。 ネッタイシマカの本分子を培養細胞で発現させ、自動パッチクランプ解析を行った。その結果、本分子由来の電流を検出することができたが、阻害解析に用いる為には十分では無く、発現システムの検討が必要と考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
世界各地域の疾病媒介蚊の電位感受性Na+チャンネル分子にどのような変異が起こっているのかを明らかにする「変異のカタログ化」解析は十分に進んでおらず、また殺虫効果の比較解析に用いることができる、本チャンネル分子を恒常的に発現する細胞は存在しない。このような状況の中、本研究ではネパールにおけるAedes属蚊の殺虫剤感受性情報状況を明らかにした。また本チャンネル分子を効率よく哺乳類培養細胞で発現させるシステムを構築した(一定程度の電流を計測)。今後、発現させる細胞の検討を行うことにより、新規薬剤スクリーニングシステムの開発につながると考えられる。
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