研究課題/領域番号 |
17K08853
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ウイルス学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
武内 寛明 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 講師 (20451867)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | HIV潜伏感染 / エイズ / プロウイルス / 転写制御 / HIV Tat / HIV-1潜伏感染メカニズム / HIV-1 Tat / 宿主因子 / プロウイルス特異的再活性化誘導剤 / HIV-1潜伏機構 / HIV / 潜伏感染 / リザーバー / ウイルス / 感染症 / 遺伝子 / 細胞 / タンパク質 |
研究成果の概要 |
本研究では、(1)MELKのHIVプロウイルス転写制御(抑制)メカニズムについて詳細な解析を行うこと、(2)独自に樹立したHIV-1潜伏感染単球系モデル細胞株を用いて機能遺伝子発現抑制細胞ライブラリーを樹立し、プロウイルス再活性化細胞を分離同定すること、の2項目に焦点を当てて研究をおこなった。その結果、(1)については、HIV-1持続感染環境下においてMELKが転写抑制メカニズムに寄与していることを明らかにし、MELK機能阻害剤のプロウイルス活性可能も見出すことが出来、(2)においては、MAPK-RPKが新規潜伏感染制御宿主因子であることを同定した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
HIV-1治癒にはリザーバー細胞の効果的な排除が必須である。現時点において個体内におけるリザーバー細胞集団の排除に有効な方法を示せていないことから、新規LRAsの開発および新たなリザーバー細胞排除法の基盤確立が早急に求められている。本研究で同定された宿主因子:MAPK-RPKは、(1)宿主由来の転写因子による転写活性制御に影響を及ぼしていないこと、(2)様々な潜伏感染モデル細胞に共通して転写抑制活性を有すること、(3)HIV-1 Tatタンパク質によるHIV-1転写促進メカニズムの特異的制御活性を有すること、を明らかにしたことから、本研究はHIV治癒戦略の大きな進展に寄与することが考えられる。
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