研究課題/領域番号 |
17K08908
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医療社会学
|
研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
高田 和生 東京医科歯科大学, 統合国際機構, 教授 (80361731)
|
研究分担者 |
市川 理子 東京医科歯科大学, 統合教育機構, 特任助教 (50772919)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 医学教育 / 臨床実習 / 臨床推論 / mini-CEX / Script concordance test |
研究成果の概要 |
医師育成において、医療面接、診察法などの作法とともに、それらを通して効率的に診断を下すために必要な推論能力が必要である。しかし、学習者の高次認知スキルを要する推論能力の養成は容易ではない。本研究は、推論能力のより効果的・効率的な養成を可能とするべく、推論過程の可視化を実現し、それにより指導医による適切なフィードバックと、学習者による振り返りを可能とするトレーニングツールを開発した。本ツールを臨床実習中の医学生に用いたところ、彼らの卒業時実技試験への準備度を上昇させること、また次の育成ステップである臨床研修開始への準備度を上昇させる可能性があることが提示された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢化や医療の高度化により医療費の拡大傾向継続が予想される。これまで我が国では、医師育成において知識および侵襲的検査・治療技能習得に主眼が置かれ、診療において他の国とくらべて安価な検査が制限なく行われてきた。これからの医師育成においては、時間と費用(高額な検査)と侵襲性(検査)を最小限に留めながら、正確な診断をくだすのに必要な臨床推論能力の養成が不可欠である。本研究で開発した、改編mini-CEXは、特に卒前医学教育および臨床研修に広く導入されることにより、我が国の医師全体の臨床推論能力のボトムアップを図り、医療経済の破綻を食い止めうる可能性があり、今後のさらなる開発が期待される。
|