研究課題/領域番号 |
17K09155
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
衛生学・公衆衛生学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
平林 公男 信州大学, 学術研究院繊維学系, 教授 (20222250)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | ヒトスジシマカ / 感染症媒介蚊 / 植物群落 / 休息場所 / 蚊成虫防除 / 走光性 / 波長 / 都市近郊 / 成虫発生動態 / 成虫休息場所 / 光源点滅 / 成虫走光性 / 吸血飛来密度 / LEDランプ / 内陸性気候帯 / デング熱 / 標高分布 / 幼虫生息密度 / 吸血時間帯 / 高密度休息場所 / 休息成虫捕獲ケージ / 光誘引 / 成虫行動 |
研究成果の概要 |
ヒトスジシマカ成虫が昼間高密度で休息する場所を特定するために、開発した捕虫ゲージを用いて、様々な種類の植物を一定容積覆い、捕獲される成虫数をカウントした。成虫は直射日光の当たらない環境、大きな葉の茂る植物や植物が密に生い茂る環境に高密度で休息していた。また、ヒトや動物の通る道際などの比較的吸血源にアプローチし易い環境を好む傾向も抽出された。 開発したLED光源装置を用いて、赤、青、緑、白、燈、Uv、白色光で直線偏光フィルターをかけた光源への走光性を調査したが、光源間で有意な差は認められなかった。また、白色光源を点滅させた場合も、捕獲数に有意な差は認められなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒトスジシマカ成虫の休息場所が明らかになれば、ヒトが吸血される可能性の高い場所が明確となり、感染ハイリスク地点が明確になる。薬剤散布などの防除のエリアが明確となり、現在と比較して薬剤散布量を減少させることができ、IPMに即した効率的な成虫防除作業が実施できる。また、成虫の休息しやすい特徴をもつ植生を人家周辺から遠ざけたり、公園植生などでもこの様な視点で植物種を選考したりすると、感染症媒介蚊の吸血防止策にも役立つと思われる。
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